あの空の彼方に

長い間封印していた想いが突然復活してしまった、、。消し忘れた想いについて、こっそり書き留めるブログです。

蟹と彼と私

蟹と彼と私
蟹と彼と私
集英社

先日、荻野アンナさんが、テレビのインタビュー番組で、事実婚パートナーのガン闘病と、両親の介護について話しておられるのを見た。パートナーの看護に、両親の介護。たぶん、言葉で表せないほどものすごく大変だったと思う。
そんな体験をもとに書かれた小説、『蟹と彼と私』がとても気になったので、読んでみた。

読み出して、なんだか懐かしく思い出した。そういえば、荻野アンナってこういう文体だったよなあ、、って。そして、この人の駄洒落好きも思い出した。とても暗くて絶望的になるような内容なのに、なぜかがん細胞1とがん細胞2のかけあい漫才があったりして、、。暗さと不思議な軽妙さ、ちょっと難しいファンタジー、いろんなものが混じっていて。でも、とても心に響く内容だった。

ただ、、途中とても読んでられないくらいつらくて。ダメ、私無理、これ以上読めない、、って何度か途中中断しちゃった。そのくらい、、壮絶だった。やっぱり。そりゃ荻野アンナ、鬱にもなるよね、、って。

この作品には“パタさん”として登場している、アンナさんのパートナー。すばるの編集長さんは、今の私と同い年で亡くなったんだなあ。そう思うとね、なんだかいろいろ考えこんでしまった。まだまだやりたい事あっただろうな。アンナさんを残して行くの、心残りだっただろうな。なんていろいろ。
パタさんのお葬式の時に、親戚のおばさんに言われた言葉がなんだか複雑だった。「私ね、貴方がパタさんの何にあたる人なのかよくわからないんだけど、、。」って。それに対してアンナさんも「私も何にあたるかはよくわからないんです。」って見事な切り返し。そうだよね。何にあたるか、なんて一言じゃ言えないや。結婚制度ってなんなんだろう、、ってちょっと思ったりした。

私の高校の同窓生の友人。彼女は、去年、事実婚パートナーを見送った。30歳以上年上の彼さんだったので、最後の方は介護って感じだったけど、彼女、最期まで頑張って看取っていた。籍は入れてなかったけど、お葬式とかお墓とか、どうしたのかな。もうすぐ会うから、会った時に聞けたら聞いてみよう。

私、自分の両親と義理の父と(義母はすでに他界)あと、旦那を見送ったら、そしてその後自分も元気でまだ彼が生きてたら。彼の事を見送ってあげたいな、、って思ってるけどね。
もしそんな事してあげようって思ってたら。とにかく自分が元気でいないとね。ま、気の長い話で。先の事なんか全然わからないけれど。今はそんな事をちょっと妄想したりしてる。