お盆過ぎの逢瀬③
ようやくK駅に到着。慌てて、彼に電話した。
「なるです。やっとK駅に着いたよ~。これから乗り換えてKT駅に行くね。」
と言うと。
「大変やったなあ。KT駅で待ってるからね。」と彼。
良かった、やっと会える。彼に逢える。
乗り換え電車に乗って、彼といつも待ち合わせる駅も通り越して、彼の待つKT駅へ。
KT駅は、一度だけ彼と待ち合わせした事があるんだけど、ここのところずっとO駅だったから、彼の車がどのあたりに止まってるかわからなくてキョロキョロ。
彼の車と反対方向をキョロキョロ探しちゃった。
慌てて彼は車を降りて、こっちに手を振ってくれた。
あ、あそこだ。
本当、慌てると大ボケな私。彼に駆け寄って、思わず彼の腕をつかんじゃった。
気分は抱きつきたい気分だったけど、そこまでの勇気はないので、せめて腕をつかんだ。
それだけで十分気持ちは伝わった、、かな。
ドアを開けてくれて、やっと彼との楽しいドライブタイムが始まった。
「どうする?時間があんまり無いからS寺はやめとく?前を通るだけにする?」って彼が聞いてくれた。
「実家に帰る時間も1時間遅らせることにしたから、大丈夫。せっかくだからS寺に行きたいよ~。」って話たら、彼、車でS寺まで連れて行ってくれた。
これが、風鈴参道。ここって台風の時この風鈴はどうしたんだろうねえ、、なんて。おしゃべりしつつ彼と参道を登っていった。
穏やかな風なので、チリンチリンと優しい音。なんだか可愛い、きれいな風鈴の音。なんだかすごく気分が良い。さっきまでのイライラやクヨクヨする気持ちを洗い流してくれる感じ。
お寺の本堂まで上がってお参り、、って思ったけど。さすがに時間の余裕がなくてあきらめた。それでもこの風景を眺めつつ、ゆっくり彼といろんなおしゃべりをしながら散歩できたのはすごく楽しかった。
そう、こんな風にただ、一緒に同じ風景を眺めながら、いろんな話をして、お互いの話を聞くのがすごく幸せな時間だ。
ただのお友達だけど、とってもとっても大事なお友達。この時間を一緒に過ごせるのが、それだけですごく幸せだ。
本当に来れて良かった。新幹線の遅れが1時間ですんで助かった。
つづきます。
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