あの空の彼方に

長い間封印していた想いが突然復活してしまった、、。消し忘れた想いについて、こっそり書き留めるブログです。(逢瀬記録などは、一定期間後随時非公開にしますのでご了承ください。)

ちょっとドキドキした出来事

この前、河津桜を見に行ったらちょうど満開だった。寒かった冬もようやく終わり、そろそろ春だ。ソメイヨシノはいつ頃咲いてくれるかな。


先日、ちょっとドキ!っとして青ざめる出来事があった。


私が出勤、旦那が家で留守番をしていた日。旦那からショートメッセージが入った。
「○○県のK.K.さんから封書がきてる。」とひと言。
ひえ~!K.K.さんとは、彼のお母様の名前。うわ、どうしよう、、。
たぶん、四十九日が明けたので、お悔やみをもらった人たちにお礼の手紙を送られたんだろうと思ったんだけど。私が郵便受けを見る前に旦那が見るとは。
いつも郵便受けなんてほとんど見ない旦那が、どうしてたまたま今日に限って見たんだろう、、。なんて言い訳しよう???
たぶん住所と苗字で、彼の身内からの連絡とはわかったはず。
思わず、お友達にも相談。相談する事でちょっと気持ちを落ち着ける事ができた。
別に、親しい同級生として弔電を送っただけだし、、何もやましいところはないんだけどね。ただ、黙っていたし、今も連絡を取ってるとは旦那も思ってなかったかもしれないし、、。


すご~くドキドキしたけど、とりあえず、「了解!帰ったら読むね。」とだけ返信した。
そして、帰ってから、しばらくなんでもないような感じで、旦那と普通に今日の出来事をおしゃべりし、その後、何気なく封筒をあけた。
やっぱり、、お礼状だった。しかも、、これはもしかしたら彼の筆跡かも??
熟読したい気持ちをグッと抑えて、旦那には、サラッと言い訳した。


「この前、K君のお父さんが亡くなったんだって。それを聞いたから、お悔やみのカードを送ったんだ。それでお母さんが四十九日あけのお礼状をみんなに送ったのを、私にも送ってくれたみたい。」と、サッと一瞬旦那に見せた。


たぶん旦那は、「K君とのメール、続いてるんだ。」とか「わざわざお父さんの亡くなったのを連絡してきたの?」とか、「お悔やみカードを送ったなんて聞いてないけど。」とか、いろいろ言いたい事はあったと思う。
でも「ふ~ん、そうか。みんな親の亡くなる年頃だな。」って。それだけ言って、その話はおしまいにしてくれた。
確かに、友人の親御さんや、友人の配偶者、身内など。いろいろ訃報が入ってくる年頃な私たち。私は、家にお悔やみ用のカードを置いていて、何かあったら友人にお悔やみカードを送ったりしているので、、。そこはそんなに違和感がなかったかも。


それで一件落着?と思ったら。
そのお礼状に、気になる事が書いてあった。
「故人の好きだったおこぶをお送りします。ご笑納いただければ幸いです。」って。
うわ、、どうしよ。
カード一枚送ったくらいで、わざわざ偲草が送られてきたら、また旦那が不審に思うかも、、。これは、なんとしても宅急便は私が受け取って隠さなくちゃ。


と思ったんだけど。
ちょっと他の事で荷物を待っていた旦那が。ヤマト運輸の会員ページ、自分のと私のページと両方検索したので、荷物が届く事を発見されちゃった。
「あれ、K.K.さんから食品まで届くみたいだけど、、。」って。


また、ドキドキしたんだけど、言い訳した。
「あ、そういえば、手紙になんか、故人が好きだったおこぶを送りますとか書いてあったような、、。」って言うと。
旦那は、ちょっと不審そうに「ふ~ん。」って言ってた。
「お悔やみカード送っただけなんだけどね。なんか丁寧すぎるよね!」と、笑ってごまかす私。


たぶん、お母様にしたら、弔電やお花のお返しのつもりだったのかな。
高級な塩昆布のセットが贈られてきた。これ、5000円するやつやん、、と思ったけど。
ありがたくいただいた。
受け取るのは私が受け取れたので、とりあえず、台所に隠して、私がこそこそお弁当にいれて食べようと思ってる。


彼には、ただお礼のメールを書いた。
そうしたら、こんな返事がきた。


「なお、文章は、母が考えましたが、便箋に書いたのは、僕です。
まぁ、宛名書きと大分違うので、気づいておられるかと。
母の指定で筆ペンを使いました。インクの色の都合ですかね。
筆ペンには、どうも慣れません。書きづらく、難渋しました。
とは言え、筆からも遠ざかっていまして、碌な文字になりませんが。」
なあんて、書いてあった。


やっぱり彼の文字だったんだあ、、。謙遜してるけど、とてもとても美しい、彼の文字だった。


と言うわけで、この、彼の手書き文字の手紙は、私の一生の宝物になった。とりあえず、こっそり職場に持ってきて、デスクの中の、彼関連グッズ(昔もらった宅急便の伝票もあったりする。笑)にファイリング保管した。


旦那の反応にはびびったし、今もたぶん、旦那はちょっと心のどこかでモヤモヤしているかもしれず、、油断は禁物なんだけど。
でも、彼の文字の手紙、という貴重品をもらえたので。
結果、幸せ指数はアップした。
大切にしよう。


そして、毎日ちょっとずつ塩昆布はお弁当にいれて食べようっと。

春の兆し

この前の彼のメールがあまりに暗かったので。なんて言葉をかけたら良いのかすごく悩んだ。でも、何か言葉をかけたいなあ、、と思って。
彼の好きなご飯を思い出して、「こんなもの食べたら?」とか「食事はちゃんととってね。」というようなメールを送った。


そうしたら、彼からの返信があった。
仕事もちゃんとやってるよ、、みたいな内容も書かれていて。それから、こんな風に書いてくれてた。

 まだ、親父のいない生活には慣れません。

逝き方が、あまりにあっさり過ぎて、お袋も、気持ちの整理が付き難いようです。

○日のミサが、僕も含めて、一つの区切りになってくれないか、と思っています。

無論、そう簡単なことではないでしょうが、きっかけくらいにはならないかなって。


 実は、ここ数年、飯炊き係を親父が勤めてたんですよ。

特に、去年、××ファームさんのミルキークイーンを取り寄せるようになってから、親父が凝り始めましてね。

いえ、炊飯器ですよ、勿論。ですから、米と水の割合ですね。

二、三日前、そのレシピ(?)を発見しまして、今日、いや、昨日か、

久しぶりに、美味い米にありつけました。ちょっとの違いなんですがね。

そうでなくても、ミルキークイーン、美味いですけど。


 てなわけで、お袋も僕も、食事が喉を通らないなんてこともなく。

酒量は減りましたが。ワイン1本が、3日あるんですよ。

……、もう少し、かかりそうです。



私が「ご飯ちゃんと食べてるのかな?」とすごく心配していたのが、きっと伝わったんだろうなあ。ちゃんと食べてるよ、、って。私の気持ちを少し汲んでくれたみたい。
メールの内容も、ちょっとだけど、前のトーンに戻ってきていて。
あ、だんだん、少し普通に戻りつつある?と思って。すごく嬉しかった。


本人も書いてるように、もう少しかかるんだろうけど。
でも、ちょっとは前向きになってくれたかな、、。
もうすぐ立春。春ももうそこまで。


少しずつ彼の心に光りが差してきますように、、。