あの空の彼方に

長い間封印していた想いが突然復活してしまった、、。消し忘れた想いについて、こっそり書き留めるブログです。

失敗とフォロー

先週の水曜日。会議が早めに終わったので、急いでかかりつけのお医者さんへと走って行った。で、医院の窓口ではたと気づいた。
「あれ?健康保険証がない!!!」


いつもお財布に入れて持ち歩いている健康保険証が見当たらない。真っ青になった私。
慌てて家に帰り、家の中で健康保険証を探しまくるも見当たらない。
どうしよう、、。この前乳がん検診に行った時はあったけど、それって2週間前。その後健康保険証、どうしたっけ??記憶に無い。


ショックを受けて、家捜しをしているところに旦那帰宅。
旦那に話すと、、もちろん大激怒。ま、そうだよねえ、、。
大激怒→大説教→「もう知らん!」となって、その後、旦那お得意のだんまり作戦。
全然口きいてくれなくなった。

怒ったら平気で一週間くらい口きいてくれなくなる旦那。
子供もいない夫婦二人の家庭で、全く口きいてくれなくなると、なんだか精神的にやられちゃうんだよね。地味にこたえる攻撃。泣


その日は、必死で探したけど、健康保険証は見つからず。しょんぼり、めそめそしながら床についた。


翌日。旦那にLINEでまたあやまったんだけど。その返事は、、。
「具体的かつ継続性のある、一連の不祥事に関する再発防止策の提示がない限り、コメントする気にはなりません。しばらく大人しくしてます。」と。


この静かな怒りっぷり。恐いよ~。泣


で、、ついつい彼にメールしちゃった。
こんな私の失敗の愚痴メールもらったって彼も困るだろうに。でも我慢できず。
健康保険証が見当たらなくて、旦那にすごく怒られて、口聞いてもらえないの、、。泣
って。


泣きたい時に、ついつい彼に頼りたくなる。彼にしたら迷惑なんだろうし。そもそもこんな失敗する私、彼に軽蔑されちゃうんじゃないかな、、。でも聞いて欲しい、、って。
べそかきながら彼にメールした。


その彼へのメールを書いた後、もう一回職場で探したら、、なんと職場の書類持ち歩きかばんの中に、健康保険証を落としていたのを発見した。
本当にホッとしたんだけど、自分で自分が嫌になっちゃった。バカだよね。


慌てて、彼に追伸を書いて
「す、、すいません。何度も。
健康保険証、職場の持ち運び用バッグの中にうっかり落としていたのを今、無事発見しました。ホッとしたけど、本当に自分で自分が情けないです。
もし私と暮らしてたら、こんな事にしょっちゅう振り回されちゃうので、、。旦那のお怒りもわかりますでしょ?私みたいな奥さんがいなくて良かったとお思いでしょうね。そう思われても、、仕方ない。
すいません。お騒がせしました。 」と送った。


翌日、彼は、とっても長い、優しい返事をくれました。


「何にせよ、見つかってよかったですね。僕も、小学生の時、健康保険証を落としたことがあるんですよ。歯医者に行く途中でしてね。その時は、幸い、誰ともわからない方が、拾って、交番に届けてくださって。詳細は覚えていないんですが、交番の机の上に置いてあったとかいう話でした。本人証明にも使われることもある書類ですからね、親父に、「拾うた人が、えぇ人でよかったんや。不心得モンが拾うて、高額借金なんかされた日には、エラいことになるんやで」と教えられまして。


 あれから、もう、半世紀近く経った先日、何と、再び、健康保険証を落としましてね。何時もなら、直ぐに仕舞う筈の保険証を、何故か、その時ばかりは、医院を出ても、まだ、手に持ったままだったんです。直ぐに気が付いて、お医者さんとこの駐車場で、無事、見つけました。う~ん、ヤバいぜ。田舎だからね、人通り少ないし、時間経ってなきゃ、そのまま、あるだろって、一応、期待はできなくもないですけど。えぇ、小学生の時と同様、ラッキーでした。そんなわけで、他人の失敗を責める資格も心算も、まるで持ち合わせておりません。」


「重要書類等については、「直ぐに仕舞う」などを励行していれば、その手の失敗を起こす確率を減らすことができます。……、確率を減らせる「だけ」なんですな、これが。セキュリティが重大事である業界に身を置いていますが、失敗を「しない」は、「あり得ません」。滅多に無いんですが、二重三重のチェックを擦り抜ける失敗や想定外の失敗をしてくれる人が出るんです。ただ、そうした場合、あぁ、こんな失敗があり得るんだ、と判りますので、同じ失敗を繰り返さないように、チェックを掛けることができるようになるんです。」


「失敗というものについての、僕の見解は、失敗「しない」は不可能であり、失敗「してから」を大切にしなければならない、失敗に学べ、です。人間が関わっている以上、失敗しないことを期待するのは、間違いだと思います。しかし、失敗の確率を低くすることは、可能です。また、失敗も、してみないと、何が失敗なのか解らないという面もあります。失敗に学ぶところは、大である、僕は、そう、思っています。」


「どうぞ、失敗したからって、心の余裕を失われませんように。気を付ければ、失敗しないってものではないのです。一息ついて、周りを見渡せるのも、心理的な余裕があってこそ。その余裕のない状態では、失敗する確率が高まってしまいます。「具体的かつ継続性のある再発防止策」を持つことは、実に、結構なことですが、それを策定すれば、失敗が無くなるというわけではありません。御主人のコメントは、言い方こそ、叱責めいて、少々、きついかもしれませんが、内容は、それほどでもありますまい。再発防止策と言っても、「重要書類は、直ぐに仕舞う」レベルの話でしょうし。「継続性」への言及があるのは、流石です。どんな対策も、適切な運用があって、はじめて効果が上がるものなので。ただ、その運用は人がやるもの。心理的要因は、決して小さくはありません。失敗しても、焦らない、嘆かない。小さな失敗を、より大きな失敗に繋げないためです。」


旦那の事は絶対ディスらない彼。今回もちゃんと良いようにフォローしてくれてる。
失敗して凹んでる私を諭すのに、ものすごくいっぱいいろんな事例をあげて励ましてくれてて、、。優しい。本当に泣ける。


思えば前も、ワイングラスを割っちゃった、どうしよう、、って。彼にメールしたよなあ。いつもいつも、私のどうしようもないアホな失敗について相談されて、彼も困るよね。自分で自分が情けない。


私はいつも、彼の事を心の支えにしてるし、困った時についつい彼に頼ってしまってるけれど。
私の方から彼の役に立てる事なんて、何もないなあ。いつも頼ってばかりだ。
それを考え始めちゃうと、どうにも動けなくなっちゃうので。
今は彼の優しさにずっと甘えてばかり。彼に頼ってばかりな私だけれど。
いつか、何かで少しは彼にお返しできる日がくればいいのにな、、。そんな私になれるだろうか。できれば、そんな私になりたい。