あの空の彼方に

長い間封印していた想いが突然復活してしまった、、。消し忘れた想いについて、こっそり書き留めるブログです。(逢瀬記録などは、一定期間後随時非公開にしますのでご了承ください。)

お盆過ぎの逢瀬②

いよいよ逢瀬の当日。


彼との時間をちょっとでも長く取りたい私は、いつもほぼ始発の新幹線を予約している。その日も始発から2本目の新幹線を予約していた。


朝、早起きしてまだ暗い中支度していて、運行情報を念のため確認したら。なんと、すでに数本の運休が決まっていた。え?お天気は大丈夫なのになんで???
と思いつつも、私自身の予約していた新幹線は運休になっていないので、とにかくササッと支度して駅に向かった。


駅は、いつもならば、もうお盆も過ぎての時期だし、始発頃の時間帯はまだまだ人出が少ないはずなのに。さすがに一昨日と昨日の影響が大きかったのか、人が多い。駅もホームもざわついている。ちゃんと新幹線が発車してくれるのか、ドキドキしながら待っていた。


私の乗る予定の新幹線がしっかりホームに入ってきた。入ってきたんだけど、ドアが開かなくて乗れない。どうやら乗務員の手配ができず、発車が遅れているらしい。
ええ、、、そんなこと、、、なんで私のこんな大事な日にこんな事に、、、と。ショックでめまいがしそうだった。


ただ、幸い、10分ほど遅れただけで、ちゃんと乗車できて、新幹線は無事に発車した。
ふ~っとため息。
彼に「今のところ10分遅れくらいで新幹線運行しています。
なんとかこの調子で行ってくれれば○時×分にはO駅につけるのではないかと。
いろいろすみませんが、どうかよろしくお願いします。」
とメールした。
彼に会ったら何を話そう。どんな話題が良いかな、、なんてワクワクドキドキ。会ってからの事をシミュレーションしながらいろいろ考えていた。


ところが!
順調に走っていたはずの新幹線がとある場所でパタッと止まってしまった!
「申し訳ありませんが、信号が赤のため停車しました。状況がわかり次第アナウンスします。」と、アナウンスがあったけど、これは絶対まずいパターン。
このままずっと止まってしまうかも。


もしかしたら、彼が家を出てしまうかもしれない。どうしよう、、。
と思って、大慌てで席を立って、デッキへ移動。彼の携帯に電話してみた。
どうしよう、、電話に出ない!もう家を出ちゃったのかな。
とオロオロしてたら、すぐに彼から折り返し電話があった。


「どうした??」って。彼の声を聞いたら、ますますダメになっちゃう私、半ベソかきながら彼に言った。
「どうしよう~。どうしよう。あのね、あのね、新幹線止まっちゃってん。いつ発車するかわかんないよ~。どうしよう。」って。彼に言ってたら思わず涙が、、。
だって、ずっと待ってて、会いたくて、やっと会えるって思ったのに、新幹線がいつ動くかわかんないなんて、、。あまりにも神様が意地悪すぎる!!
「このまま新幹線止まったままだったらどうしよう、、。」って半ベソの私に、彼は「落ち着いて。まだ家を出てないし、待ってるから。」って。言ってくれた。


それで、なんとかふたりで相談して、そんなに長時間のストップでなければ、K駅を降りたところで私から彼に電話する事にした。そして、いつも待ち合わせしている駅ではなく、もう少し彼の自宅寄りの駅まで私が電車で行くことにした。
「KT駅ならすぐ行けるから。家から近いから。」って。半ベソ&おろおろしてプチパニックの私を、彼は励ましてくれた。
そう、動くはず。今日はどこも大雨ってわけじゃない。なんとかきっと動いてくれれば、、。


彼と逢えるなんて、年に2回か3回くらいしかチャンスがない。しかも数時間。その貴重な時間、一分一秒だって惜しいのに、こうやって削られるなんて本当に悔しい。神様は意地悪だ。


いろいろクヨクヨ考えつつ、席に座ってじりじりしていると、、やったあ!動き出した!!!
結局1時間止まっていたけど、1時間後になんとか動き出してくれた。貴重な1時間を削られて本当に悔しいけど、でもまあ、1時間ならまだ許せる範囲かな。なんとか実家に帰る時間も後ろにずらしてもらう事にしよう。


「ご迷惑かけてすみません。
なんとか今動き出しました。このままなんとか順調にK駅まで行ってほしいです。
K駅に着いたら電話しますね。」と彼にメールした。


1時間ストップしていた新幹線だったけど、その後は順調に動いてくれて、ようやくK駅に到着した。


つづきます。