あの空の彼方に

長い間封印していた想いが突然復活してしまった、、。消し忘れた想いについて、こっそり書き留めるブログです。(逢瀬記録などは、一定期間後随時非公開にしますのでご了承ください。)

早春の逢瀬・後編

彼と逢える時間は、たったの2時間半ほど。こんなに長いこと待っていた大事な時間なのに、これだけしか逢えないなんて残念。それでも、直に逢っておしゃべりできる時間はやっぱり最高。
彼と待ち合わせの駅からすぐに行けるK珈琲にすぐに連れて行ってもらった。まだ早朝で、席も余裕があったので、すぐに座ることができた。それから彼とモーニングを食べつつのんびりおしゃべり。
彼の病気の事、手術のこと、その後の経過の事。私の義父の法要の事、仕事の事、実家の母の介護の事。もうおしゃべりしだしたら全然止まらなくて。2時間半おしゃべりしっぱなし。あ~。時間が足りないよ。本当に、話が途切れるって事がまったく無くて。あっという間の2時間半だった。

本当、彼と逢ってる時間の2時間半なんて。一瞬みたいな気がする。あっという間。
もう電車に乗らなくちゃいけない時間になったので、彼にまた駅まで送ってもらった。その時、彼から「母からだけど、お花料はお返しとかいらないからね。」って念押しされて、こんな可愛い巾着袋をいただいた。
私からは、彼に、いつもの珈琲と、小さい和菓子を渡した。
駅で手を振って別れて。慌ててホームへの階段を駆け上がった。
彼と別れてから確認したら、え?と思うくらいたくさんのお花料をいただいてしまって。これは困ったなあ、、とちょっと思った。まあ次に帰る時に少しお土産を奮発すればいいかしら、お返しの代わりに、、。
中には彼のお母様の、とても美しい文字でお手紙が入っていた。
「気配りのなるさんへ
 厳しいスケジュールの中での仏事、大変ですね。どうぞご自愛くださいませ。
渋皮の栗チョコ、ごちそうさま。」
と書かれていた。
バレンタインに送ったチョコ。お母様と一緒に召し上がってね、、とは書いたけど。やっぱり一緒に美味しくいただいてくれたのね。
お母様からの美しい文字のお手紙。良い友人であると認めてもらってるようで嬉しいけど。全く、全然秘密の恋の欠片も感じない私たちなのねえ、、と。少々複雑な気持ち。笑。


まあ仕方ないよね。私は既婚者。彼は独身。年も年だし、いくら私が大好きでも、この恋は永遠に片思いなんだなあ、、。友情だけなんだなあ、、。
たとえ恋が叶わなくとも、友人として大切に扱ってくれてるんだから、まあ良いと思おう。
そんな事をしっかり思い知らされた早春の逢瀬だった。


ただ、ひとつだけ、救いがあった。
逢瀬の後の彼とのメールのやりとりで。
私が
「楽しかったです。また次にお目にかかる日を楽しみにしています。」
と書いた事に対する彼の返事。
「もう少し、ゆっくりできるといいですね。では、いずれ、また。」
と書かれていた。
彼も、もうちょっとゆっくり時間があるといいなあ、、って思ってくれたのよね。そう思ってくれただけで良いことにしよう。


こんな、なんて事ない逢瀬の記録、読んでくださってありがとうございました。